ソリッドステート・リレーとは
定義
ソリッドステート・リレー(SSR)とはメカニカルリレーと異なり電子回路で信号を伝え、出力(負荷)を開閉するものと定義されます。
※無接点リレー、半導体リレーとも呼ばれます。
特徴
有接点リレーと異なり、機械的な駆動部を持たず、半導体などの電子部品で構成されています。
信号や電流、電圧の“入”“切”が、これらの電子回路の働きで電子的に行われます。
オムロンのソリッドステート・リレー(SSR)の特徴は、放熱器一体型、放熱器別取付型、プラグインリレー同一形状など負荷の種類、お客様のご使用環境(取付方法やスペースの制約)に対応する商品を品揃えしています。
種類
形状 | 負荷電流 | ポイント |
---|---|---|
放熱器一体型 | ~150A | 放熱器(ヒートシンク)一体型でスリム形状を実現。主に、制御盤に組込まれることが多い。 |
放熱器別取付型 | ~90A | 放熱器(ヒートシンク)を別取付にすることで、ご使用される機器の筐体に合わせた、放熱器の選定が可能。主に、機器組込型で使用されることが多い。 |
リレー同一形状 | ~3A (〜10A: ハイブリッドリレー) |
プラグインリレーと同一形状でありソケットの共用が可能。主に制御盤に使用されプログラマブルコントローラ等のI/O用途で使用される。 |
プリント基板実装型 | ~3A | プリント基板実装用の端子構造を備えたSSR。 |
構造
SSRの構造(イメージ図)
SSRの構造部品(一例)
1
入力機器(スイッチ)をオンにする。
2
入力回路に電流が流れる事で、フォトカプラが動作し、出力回路のトリガ回路に電気信号を伝える。
3
出力回路の開閉素子がオンする。
4
開閉素子がオンする事で、負荷電流が流れランプが点灯する。
5
入力機器(スイッチ)をオフにする。
6
フォトカプラがオフするため、出力回路のトリガ回路がオフするため、開閉素子がオフする。
7
開閉素子がオフするため、ランプが消灯する。
応用例
炉(焼成炉など)
ロボット
工作機械
成形機
基本構成(温度制御の事例)
SSRは温度調節器などの電圧パルス(DC12Vなど)を受けて負荷回路をON/OFFさせます。
商品の選定にはSSRの入力電圧、入力電流の情報が必要です。