コネクタの基礎知識:基礎編
コネクタの定義
回路などを電気的に接続したり、切り離したりするために用いられる部品・器具のことをいいます。はんだ付け等の特別な工具や工程を必要とせず、手や簡単な工具を用いて接続したり、切り離したりできるものです。
コネクタは色々な種類がありますが、大きくは単独で使用される1ピースタイプ、プラグとソケットの2ピースからなるタイプが多く、1ピースタイプは直接プリント基板や電線をコネクタに接続します。
2ピースタイプはプラグとソケットに分かれており、プラグとソケットをはめ合わせる部分を接触部、プリント基板や電線を取り付ける部分を接続部と言います。
種類と分類
コネクタには、大きく分けて4つの接続形態があります。
1. 基板と基板を電線でつなぐ:Board to Wire (B to W)
2. 基板と基板を直接つなぐ:Board to Board (B to B)
3. 機器と機器をつなぐ:INPUT / OUTPUT (I / O)
4. その他:短絡コネクタ、ICソケットなど
構造と原理
構造
コネクタには色々な種類があり、構造や使われる部品も色々ありますが、 基本的な構造としては、コンタクト、ハウジングで構成されています。
コンタクト: コネクタを結合したとき相互に電気的な接続をするための接触子
ハウジング: コンタクトが組み込まれる本体部分(通常絶縁体で形成)
コネクタの種類/用途により、他の部品が追加されていきます。 以下はDサブコネクタの例です。
シェル: 絶縁体及びコンタクトを収納する外側のケース
アイレット: ハウジングとシェルを固定する留め具
コネクタイメージ図(プラグ側)
コネクタイメージ図(ソケット側)