カスタマイズ設計可能な車載検査ソケット
車載ECU(Electronic Control Unit)は、自動車に内蔵されているさまざまな機器や複雑化されたシステムを制御するという非常に重要な役割を持っています。ECUは非常に複雑で、かつ自動車の安全性に直結するため、多くの検査を必要としますが、検査性に課題を抱えています。
従来、ECUの検査は基板上のダミーパターンに直接プローブピンを当てる導通検査が主流でした。
しかし、通信の高速化により検査難易度が高くなっており、より厳密かつ精密な検査が求められています。そのため、従来のダミーパターンに頼った基板レベルの検査ではなく、基板に接続される多極コネクタを含めた部品レベルでの検査ニーズが高まっています。
一方で、ECUの高機能化に伴い、検査されるコネクタ側にも多極化・狭ピッチ化・高周波特性といった高度なスペックが要求されるようになっています。

ECU向けのコネクタは自動車用のため、耐振動性を強く意識した設計がなされています。
まず、振動による接続不良を防止するため、接続端子が側面に配列されています。さらに、振動や衝撃による脱落を防ぐようコネクタ自体に高さがあり、その結果、接続端子は非常に奥まった位置に配置されています。
このような特殊構造に対し、ポゴピンのような棒形状の検査ピンでは、側面の端子へ接触させることが難しく、また、奥まった位置に配列された多極端子に対して、安定した接触信頼性を保つことのできる検査用ソケットが用意できないという課題が顕在化していました。
それに加え、高機能化されたECUの検査では、
検査効率を満たすソケット側の高耐久性
従来と同等のコネクタサイズで多極端子化に対応可能な狭ピッチ
高速伝送化の要求に応えられる高周波特性
大電流対応
などさまざまな付加要素が要求されます。
それら、車載ECUで求められるすべてのニーズにお応えできるのがオムロンの検査ソケットなんです。
製品情報
車載ECUの検査では、検査側のコネクタの接続端子が奥まった側面に配列されているので、通常の検査ソケットでは接続が難しいとされています。
オムロンのEFCプロセス技術は、単一部品構成で複雑なピン形状を実現できるのが特長です。側面に配列された接続端子に安定したアプローチが可能なピン形状をカスタマイズ設計して提案します。
前述した通り、車載ECUの検査では、検査ソケットを用いて導通検査を行うことが難しいとされています。そのため、コネクタ部に市販のコネクタを嵌合させて導通検査をするのが一般的です。
しかし、市販のコネクタは検査をするためのものではないため、数十回の抜き差しを連続して行うとすぐに故障してしまいます。自動車には、約100個以上ものECUが搭載されていますが、これらを検査するためには、検査に使用するコネクタの交換作業工数やコストが膨大になってしまいます。
また、何度も勘合を繰り返す中で、ハウジングの樹脂部分がこすれて傷がついたり、樹脂屑が生じる場合もあり、コネクタ自身へのダメージや導通部分への樹脂屑混入による品質面のリスクが課題となっています。
さまざまなカスタマイズ形状で車載ECUの検査にご使用いただけるオムロンの検査用ソケットは、20万回以上の高耐久を実現します。お客様のアプリケーションに最適なカスタムデザインの提案とオムロンオリジナルの材料ブレンド*1により、ポゴピン性のソケットと比べても2倍以上の高耐久性*2を実現しています。車載ECUのコネクタ検査が困難な検査現場において、品質リスクの低減に加え、検査ソケットの交換頻度を大きく低減し、品質安定化と生産効率向上に貢献します。
*1 特許取得済
*2 BtoBコネクタ検査での一例です。
*1 車載ECU向けの一般的なフローティングコネクタとの比較(2025年12月当社調べ)
その他にも、オムロンのカスタマイズ検査用ソケットは、狭ピッチや高周波、大電流などお客様のアプリケーションに応じてさまざまな性能を追加することが可能です。
詳しくは以下のリンクよりご確認ください。










