vol.295 August 2025

ボード設計に関する最新情報をお届け Since2001 もぎたてONBOARD 解決編

瞬時に切り替わる スライドする

開発・設計・購買 小型化・多様化
「瞬時に切り替わる」、
「スライドする」2種類の機構で
ご要望にお応えします

お客様のご要望は多種多様。さまざまなご要望を実現するには、基本機構の特性を考えて導入を検討する必要があります。
オムロンの検出スイッチは大きく分けて2種類の基本機構を持っており、それぞれ多数のシリーズをラインアップ。
そのため、用途に応じた商品選定が可能です。

一見同じ形に見える2種類の検出スイッチ。
しかし、その内部の構造と特性は全く違います。

接点が「瞬時に切り替わる」
スナップアクションタイプ

ばねの反力を利用しており、ある位置まで可動片が押し込まれると瞬時に接点が切り替わる機構です。

操作前

可動ばねの反力が上方にかかっている

操作後

押ボタンを押し込むと可動片がたわみ、ある位置までくると、瞬時に可動ばねの反力が下方に切り替わる

特性

  • 一定のストローク位置において確実な動作ができる
  • アークを引く時間が短いため接点の消耗も少ない
  • 動作時の音や感触が明確に伝わる

用途例

  • マウス

スナップアクション機構の検出スイッチ例

基本スイッチ
形D2F


操作用基本スイッチ
形D2LS


接点が「スライドする」
スライド接点タイプ

可動接点がスライドすることで固定接点と接触する機構です。

操作前

可動接点は絶縁物に配置されている

操作後

可動接点が下に移動して固定接点に接触し、接続する

接点が移動 ワイピングにより異物をかき出す効果も発生

特性

  • ロングストロークのため機構設計の制約が少ない
  • ワイピング動作により安定接触と微小電流開閉を実現
  • 静音動作

用途例(小型で耐環境性能が必要な部位)

  • AMR
  • ドアロック
  • ドアミラー開閉 など

スライド接点機構の検出スイッチ例

*2025年7月現在の内容です。
お断りなく仕様などを変更をすることがありますのでご了承ください。

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