
抵抗内蔵型マイクロスイッチとは
抵抗内蔵型マイクロスイッチとは、スイッチの回路内にチップ抵抗を内蔵しているマイクロスイッチです。4つの抵抗値の出力の違いから、「通常動作」「異常動作」を判別することで、配線の故障検知が可能となるため、機器のダウンタイムを短縮できます。 「異常動作」検知が可能になることにより、装置の自己診断やリモートメンテナンスに貢献します。

抵抗内蔵なし
Vcc*と0Vの2種類しかなく、通常動作と異常動作の判別が不可能。

抵抗内蔵あり
4種類の電圧の変化で、通常動作と異常動作の判別が可能。



*Vcc:電源電圧
電圧の出力値の変化で検知![]() ![]() |
![]() |
R2のみを経由し、V1(スイッチON) の電圧値を検知 ![]() ![]() |
電圧の出力値の変化で検知![]() ![]() |
![]() |
R1+R2を経由し、V2(スイッチOFF) の電圧値を検知 ![]() ![]() |
断線とスイッチOFFの出力値が同じ なので区別できない ![]() ![]() |
![]() |
断線とスイッチOFFの違いを検知![]() ![]() |
短絡とスイッチONの出力値が同じ なので区別できない ![]() ![]() |
![]() |
短絡とスイッチONの違いを検知![]() ![]() |
従来、抵抗の内蔵されていないスイッチを使用する場合、抵抗器を外付けする必要がありました。しかし、抵抗器とスイッチの間で起こる断線や短絡は、従来の方法では検知できません。抵抗内蔵型スイッチをご使用いただくことで、スイッチと抵抗器の間の配線故障を判別できるようになります。
さらに、抵抗器がスイッチ内部に内蔵されているため、外付け工数の削減や省スペース化に貢献します。
抵抗なしのスイッチ+外付け抵抗器
外部に取り付けられた抵抗器で配線の故障を検知。
しかし、スイッチと抵抗器の間の配線故障の検知は不可能。
抵抗内蔵型のスイッチ
スイッチが配線故障を検知可能なため、抵抗器の外付けが不要。
安全性の向上、省スペース化、工数削減に貢献。
抵抗内蔵型マイクロスイッチラインアップ
形D2AW-R

従来のD2HWやD2AWと同等サイズでご検討の方はこちら。
ストローク幅(レバー付き)や端子バリエーションも充実。
形D2EW-R

より小型なマイクロスイッチをお求めの方はこちら。
レバーなしで横方向からの操作も可能。
アプリケーション
ON/OFF/短絡/断線の4種類の状態検知可能で、様々なアプリケーションで活躍します!
セキュリティ用途
異常時に警報を鳴らす等、盗難やイタズラ防止に!

- スマートメーター
- 防犯装置
- 金庫
- オートロック装置
- セキュリティ機器 など
FA業界
スイッチの故障・配線の断線等、異常時の検知用に!

- 工作機
- 産業用ロボット
- AGV/AMR など
- 工作機
- 産業用ロボット
- AGV/AMR など