らくらく接続ができるオムロンのコネクタはご存知でしょうか。電気信号を「つなぐ・切る」というシンプルな役割を担うコネクタですが、機器の多機能化・高度化が進み、製造現場はコネクタの配線であふれています。多くの会社のさまざまなコネクタが出回っている中で、オムロンはお客様の「使いやすい」にとことんこだわり抜いた「らくらく接続」できるコネクタを提供しています。実際にコネクタを使用するメンテナンス者や製造現場の方々の「こんなコネクタが欲しかった」をカタチにしたオムロンのコネクタを試してみませんか。
製造現場でご使用機器の高機能化・多機能化の加速に伴い、配線する装置も増えてきています。それに比例して、メンテナンス作業も当然増えていく中で、らくに作業できる・ひと手間を省ける・メンテナンス工数を削減できるコネクタが必要ではないでしょうか。今抱えている「困った」や「面倒」はオムロンのコネクタにお任せください。
3.5mmピッチ プッシュイン端子台基板用コネクタ
形XW4M/XW4N
ナンバリング入りでわかりやすい
作業現場でよくあるコネクタのお悩みに、「とにかくかたい」というのがあります。コネクタの抜き差しに力がいるだけでも、作業は大変になり時間もかかります。形XW4M/XW4Nなら、女性でも片手で簡単に抜き差しができるため、メンテナンス者の作業負担と工数を軽減できます。
Know-How
現場には、たくさんの機器が接続されています。両手が入らないような狭い場所での配線も多い中、両手で接続作業が必要なコネクタでは、機器を動かしたり、基板を外したりなどの追加作業が発生し、時間がかかってしまいます。形XW4M/XW4Nなら、片手でらくらく装着が可能です。
無数のピンが並ぶ端子台で、何番のピンに端子を差し込めばいいのかをいちいち数えるのは、手間も時間もかかりますし、なにより間違えやすいです。だからといって基板などのピン番号を書けそうなスペースに印字するのも面倒ですし見にくいですよね。何十、何百と端子接続を行うならなおさら省きたい手間の1つではないでしょうか。
また、2ピース型のコネクタの場合、メンテナンス時に作業のしやすさから端子台を外してケーブルの結線作業をすることが多いと思います。たとえ基板に番号が印字されていても、外したコネクタ側に印字がないのであればピン番号を数えるしかありません。結果、手間がかかる上、配線ミスも誘発してしまいます。
形XW4M/XW4Nは、ピン番号のナンバリングを標準対応しています。ピン番号を数えたり、基板などの他の部分に印字をしたり、または配線を間違えてしまう、といった煩わしさにサヨナラしませんか。
丸形防水コネクタ
形XS5
製造現場のような振動の多い場所で使われる丸形コネクタでは、ゆるみを発生させないための作業としてねじの締め直しが定期的に発生します。オムロンのスマートクリック 形XS5であれば、一度嵌合すれば緩むこともなく、ねじタイプのような締め直しは発生しません。
* 当社のM12ねじ式のコネクタと形XS5との比較です。(参考値)
形XS5はたった少し回すだけ、業界最短の1/8回転でクイック嵌合できてしまいます。(スマートクリック方式)ねじ式のように回し止めに時間をかける必要もありません。
嵌合にかかる時間は、従来のねじ式丸形コネクタが約12秒かかるのに対して、形XS5は約4秒で完了可能です。
ねじ締めでよくある悩みの1つはトルク管理です。製造現場では防水性能をもったコネクタを求められることも多いですが、あまり強く締めすぎてしまうと水の侵入を防ぐためのOリング(ゴムパッキン)がつぶれてしまい、防水性能を保てなくなります。しかしオムロンの形XS5であれば、まわした時の「カチッ」という音と感触で、作業の完了が簡単にわかります。トルク管理もトルク専用工具も、もう必要ありません。
Know-How
通信機器などで幅広く採用されているバイヨネット機構をコネクタの構造に組み込んでいます。コネクタ内部にある爪部分が引っかかることで1/8回転でロックがかかり、嵌合部分の緩みに対する不安を取り除きます。
産業機器用簡易接続コネクタ
形XN2A/XN2B
一般的な基板対ケーブル接続用のコネクタは、ケーブルにコンタクトを圧接もしくは圧着接続するため、一度結線を行うと再利用はできません。そのため、コネクタへのケーブル結線を間違えるとコネクタを廃棄されてしまうケースがほとんどです。しかしオムロンのe-CONコネクタ 形XN2A/XN2Bは、繰り返し結線ができるとてもエコな商品です。作業もマイナスドライバでレバーを押し込むだけの簡単結線で、作業者によるバラツキも発生しません。センサ側が壊れてしまっても、再度新しいセンサに結線し直せばよいので、作業の効率化にも貢献します。さらに定規などの準備は不要で、その場ですぐストリップ長を測って結線いただける便利なストリップ計測線も製品に装備しています。
Know-How
スプリング(バネ)の力でケーブルを押さえつけることで、接圧でケーブルを結線するスプリングクランプ方式という構造を採用しています。ケーブルを押さえつけているだけなので、何度でも繰り返し結線のやり直しが可能です。
現場には、たくさんのさまざまなサイズのケーブルが混在しています。AWG28~20の間であれば、ケーブルのサイズによってコネクタを変える必要がなく、1つのコネクタでカバーできてしまうため、現場内でのコネクタの共通化が可能となり、お客様の在庫低減にも貢献します。単線・より線のどちらにも対応可能で導線の種類も選びません。
日々、多くの製品を生産している製造現場でもコネクタの接続作業効率を上げることは大きなメリットです。生産される機器にも、生産をおこなう機器にも、コネクタは使用されています。ちょっとした手間も、何百、何千ものコネクタの接続作業となれば、煩わしく感じてしまいますし、少しでも楽になればいいのにと思ってしまうものですよね。
オムロンのコネクタは、「現場の声」を商品に反映することで、作業の効率化・タクトタイムや労働者の作業負荷の削減・生産性の向上に貢献します。
回転バックロック方式
FPC/FFCコネクタ
形XF3M
従来のFPC(フレキシブル回路基板)/FFC(フレキシブルフラットケーブル)用のコネクタは①スライダを解除、②FPC/FFCを挿入、③スライダをロック、という3つのアクションが必要でした。オムロンの形XF3Mであれば、 ①スライダを解除の工程が省け、2つのアクションのみで面倒な結線作業を行うことが出来ます。一日何百もの製品にFPC/FFCをコネクタに挿していく生産工程において生産効率の向上に貢献します。
従来のFPC/FFCコネクタは挿入口が狭く、ケーブルの挿入のしにくさがありました。オムロンの形XF3Mなら、ケーブルの挿入口の上部がない構造で、 FPC/FFCのような小さく薄いケーブルであってもらくらく簡単にセットすることができます。さらに、操作感触を追求したロック構造で、きちんとケーブルをロックできているかどうかが感触ですぐにわかるため、快適にらくらく作業いただけます。
FFCを下図のように上下の基板に接続する場合、上側接続と下側接続の2種類のコネクタが必要です。小さなひと手間も積もり積もればで、在庫管理の手間やメンテナンス工数が多くなってしまうことは、お客様が抱えるわずらわしさの1つではないでしょうか。しかし、オムロンの形XF3Mなら、上下どちらの接続にも、1種類のコネクタで対応可能なため、部品の共用化が可能です。無駄な部品管理も接点方向の確認も必要ありません。
片側接点のみのコネクタの場合
オムロンの上下両接点方式のコネクタの場合
フラットケーブルMILタイプソケット
形XG4M-U
バラ線圧着ソケット
形XG5N-U
高い信頼性が求められる産業機器の配線に、必ずと言ってよいほど使用されているのがMILコネクタです。製造現場では衝撃などに対するコネクタの耐久性の課題から、コネクタを確実に基板に固定するロック機能が備えられています。MIL規格に準拠している一般的なコネクタは、基板側のプラグにロックレバーがついています。高性能な産業機器には当然多くの部品や配線が集積しており、両手でプラグとソケットの抜き差しを行うことは想像以上に困難な作業です。基板のレイアウトによってはコネクタが機器の奥側にあるため、接続する際に指が入れにくいケースもあります。
オムロンのMILコネクタには、プラグ側にロックレバーのついている汎用タイプに加え、ケーブルのついているソケット側にロックレバーがついたタイプもラインアップしています。抜き差しする側にレバーをつけることにより、狭い場所でも片手で簡単に抜き差しが可能です。
従来のMILコネクタはロック部が薄く、尖っているため、何度も何度もかたいロックレバーの開閉をおこなうのは指に負担をかけます。大量生産の現場では手の痛みは作業効率の低下に直結します。オムロンの形XG4/XG5シリーズなら、従来のMILコネクタの約2倍幅が広いロックなので、指が痛くなることなく、らくらくコネクタの着脱が可能です。
DINコネクタ止めピン付きシリーズ
形XC5□-□□□□-A
製品に関する詳細は営業までお問い合わせください。
コネクタはあくまで電気的に接続するための部品なので、基板を機械的に支えるのは上手ではありません。基板対基板のコネクタでは、コネクタを抜く際に、基板が引っ張られ基板自体に負荷がかかるため、基板の取り付け強度が必要となります。強度を高めるためにコネクタをねじ止めし、その上から半田付けを行うため、時間と手間がかかるのが課題でした。
オムロンの止めピン付きコネクタなら、左右の止めピンを基板に差し込むだけでワンタッチ固定が可能です。ねじ止めなしで基板取り付け強度が確保できるので、止めピンをはんだ付けするだけで実装でき、作業がスピードアップできます。
検査用ソケット
形XP2U-001
スマートフォンやパソコンの充電器などでよく見かけるUSB Type-Cのコネクタですが、一度挿すと少し力を入れないと外れないようにロックがついています。スマートフォンを充電しながら操作することの多いわたしたちにとって、当たり前になっているロックですが、オムロンにはロックを有していない「挿しやすく抜けやすい」 Type-Cのソケットが存在します。
例えばUSB Type-Cで充電するタイプのスマートフォンの製造工程では、必ず導通検査が行われます。1日に数万から数十万回もの挿抜が必要なスマートフォンの導通検査において、ロック機構がなく、軽い力でスムーズに抜き挿しできるオムロンの形XP2U-001なら、製品をしっかりとホールドする必要もなく、製品を傷つけるリスクも軽減することができます。
「新品」を買う時は誰でも、どんなに小さな傷にも敏感になってしまうものです。スマートフォンなどの非常に高価な精密機器であればなおさらです。最終検査工程での挿入ミスによって商品に傷がつくことを避けるため、自動機を使用せず手作業での導通検査(=コネクタの抜き挿し)を行う製造現場も多いのではないでしょうか。
形XP2U-001の端子部は上下左右に可動域を持たせたフローティング構造を採用しています。先端部が動くことにより、自動検査工程での抜き差しのズレによる挿入ミスを予防し、「自動機でらくらく抜き挿し」を実現します。また、挿入ミスによる機械停止も防ぐことができるので、検査工程の作業効率アップにも貢献します。これからは手作業ではなく自動機でらくらく検査を試してみませんか。
Know-How
形XP2U-001の端子部は上下左右に可動域を持たせたフローティング構造を採用しています。先端部が柔軟に可動するので、 挿入角度が完全に水平でなくても 抵抗なく挿入できます。自動検査工程でのコネクタ挿入ミスによる、製品の損傷を予防します。
何百、何千の検査を毎日行う生産現場において、メンテナンス作業は切り離せない存在です。精密機器の導通検査で発生する課題の1つに、「コネクタケーブルの故障が早い」ことがあげられます。一般的なコネクタケーブルなら、短いもので約数千回、長いものでも約数万回で寿命が来ます。その結果、多い場合は1日に数回、コネクタの状態確認と交換という2つの作業が発生します。しかし、オムロンの形XP2U-001であれば、20万回以上の機械的耐久性を誇るため、コネクタの交換頻度を大幅に低減することが可能です。
一般的なテストソケット | 一般的なUSBケーブル | 形XP2U-001 | |
機械的耐久性 | 3,000~10,000回 | 3,000回 | 200,000回以上 |
* 2022年9月当社調べ
設計者がコネクタに求めるものは、やはり「確実な接続」ではないでしょうか。高機能や小型化が求められる中で、配線スペースに余裕のない設計が必要なケースも出てくると思います。オムロンは、「確実な接続」を簡単に行える構造を持ったコネクタを用意しています。「はずれるかも」は気にせず安心設計いただけます。
回転バックロック方式
FPC/FFCコネクタ
形XF3M
小さな汎用機器に搭載されるコネクタでは、設計時にケーブルの引き回しスペースに余裕を持たせることが難しいケースがあります。ロック部がケーブル接続側にある場合、配線スペースに余裕がないと、コネクタを上下で配線した際にケーブルを上に引っ張ることでロックが外れてしまう場合があります。「確実な接続」のためには、設計時にこのような懸念点を徹底的に排除するための検討が必要です。オムロンの形XF3Mであれば、ロック部を後ろ側に設置し、ケーブル挿入部の上側を取り払った構造設計により、ケーブルが外れることなく確実な接続を可能にします。