リレーの耐久性曲線データがありますが、どのように理解したらよいでしょうか?読み方を教えてください。
ID: FAQE10013
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回答回答
リレーの耐久性曲線は、開閉する負荷の電圧・電流から期待できる動作回数(期待寿命)を読み取ることができます。
Explanation解説
(例1) AC250V/DC30Vの抵抗負荷の耐久曲線において、12Aの負荷を開閉する場合、15万回開閉が期待できます。
赤い縦線
12Aの赤の縦線がAC250V/DC30V抵抗負荷の耐久曲線と交差する●印から横に赤の破線が示す動作回数を読み取ります。
- AC250V/DC30Vの抵抗負荷: 各 約15万回
(例2) AC250V/DC30Vの誘導負荷の耐久曲線において、3Aの負荷を開閉する場合、約30万回開閉が期待できます。
青い縦線
1Aの青の縦線がAC250V/DC30V誘導負荷の耐久曲線と交差する●印から横に青の破線が示す動作回数を読み取ります。
- AC250V/DC30Vの誘導負荷: 各 約30万回
*お客様の負荷電圧をもとに縦線を描けば負荷に応じた交点が開閉できる電流値です。
誘導負荷は、AC Cosφ=0.4 DC L/R=7msでのデータです。
ワンポイントアドバイス
耐久曲線はあくまでも参考データであり、保証するものではありません。
ご採用にあたり、必ず実機でのご確認をお願いします。
コイルの逆起電圧(ツェナーダイオードやバリスタ)、保持電圧印加回路、大電流基板フローはんだの推奨条件、磁場の影響、直列・並列接続時の注意点など、大電流・高電圧のPCBパワーリレー使用時の「わからない」を詳しく解説した高容量リレー専用技術サポートページをご用意しております。こちらも併せてご活用ください。
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Q
リレーの寿命を耐久年数で出すことは可能でしょうか?
- A
リレーは、ご使用の負荷・開閉頻度・使用環境により故障や寿命となる時期が異なるため、具体的な耐久年数は定められていません。
リレーの寿命には、接点の寿命とコイルの寿命があります。 接点の寿命は、機械的耐久性、電気的耐久性の各性能値からお客様の負荷条件をもとに耐久年数をご判断ください。 コイルの寿命は、コイルに主にポリウレタン銅線を使用しているため、一般的に電線単品にて耐熱寿命が4万時間です。
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Q
リレーの寿命、推奨メンテナンス、交換時期について教えてください。
- A
ご使用条件やご使用環境の影響により、リレーの耐久性(寿命) は大きく変化するため、推奨メンテ時期や交換時期を規定しておりません。 データシートに記載の電気的耐久性,機械的耐久性をもとに、お客様の装置、負荷、用途に応じたリレーを選定ください。