リレーの接点機構において、シングル接点、ツイン接点、クロスバーツイン接点の違いは何ですか?
ID: FAQE10001
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回答回答
リレーの接点の形状は、接触信頼性によりシングル接点、ツイン接点、クロスバーツイン接点の3種類に分類されます。
詳しくは、【解説】をご参照ください。
Explanation解説
リレーの代表的な接点の形状は下表のとおりです。
- シングル接点を使用し、さらに遮断能力を向上させるための接点構造として、ダブルブレーク接点があります。 ダブルブレーク接点は、同極接点間のギャップが大きく確保でき、遮断能力が求められる大容量負荷の開閉に適しています。
- クロスバーシングル接点は、多少の接点ずれに対しても良好な接点整合が得られる利点があり、比較的小さな電流容量用として用いられます。
- クロスバーツイン接点は、接触部が2箇所あり、クロスバ-形状の利点も得られることより、微小負荷の開閉に適した接触機構です。
詳しくは、リレーの基礎知識を:技術編ご参照ください。
ワンポイントアドバイス
商品カテゴリー | リレー 信号用リレー パワーリレー |
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分類 | 選定・特性 |
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Q
微小負荷に適したリレーを紹介してください。
- A
微小負荷の開閉でリレーをご使用の場合、故障率 P水準(参考値)の適用負荷条件をひとつの目安として選定ください。
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Q
メカニカルリレーのデータシートに記載されている故障率P水準について教えてください。
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P水準(参考値)は、微小負荷開閉において、1千万回に1回、故障が発生する可能性を表しています。(JIS C5003)
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Q
リレーの微小負荷領域での接触信頼性の考え方を教えてください。
- A
リレーで微小負荷を開閉する場合、接点の接触抵抗が問題とされることがあります。
偶発的に高い接触抵抗値が生じても、次の動作で回復したりします。また、接点被膜の生成などにより接触抵抗値が上がることもあります。
接触抵抗値について、その値を故障とするかどうかは、使用回路に問題が生じるかどうかで判断します。
このため、リレーの接触抵抗の故障の基準は初期値のみ規定し、最小適用負荷はひとつの目安としてP水準(参考値)などで故障率を表現しています。 なお、リレーの接点には微小負荷開閉に適したものと、そうでないものとがあります。