リレーが使用中に焼損しました。原因は何でしょうか?
ID: FAQE10094
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回答回答
リレーの焼損には、過電流、過電圧、バイブレーション、短絡などが想定されます。
(リレー構成材料には、難燃性の材料を使っていますので、リレーが炎を上げて連続的に燃えるという意味ではありません。)
Explanation解説
焼損が発生しやすくなる条件
一般的に接点周りからの異常発熱によるものが多く、下記条件のとき発生しやすくなります。
- 接点バイブレーション(超高頻度開閉)により、アークが連続発生することで、接点や接点周りの樹脂が溶けます。
バイブレーションの原因としては、コイル印加電圧の低下や、リレーコイルのON・OFFを制御するセンサーやスイッチ、マイコンなどの誤動作などがあります。 - 接点電圧の最大値(規格)を超えた使用や、負荷のサージ電圧などによる同極接点間の絶縁不良や異極接点間短絡。
- 接点回路への接点通電電流の最大値(規定値)を超えた通電や、短絡電流の通電。
- 電気的耐久性を超えて使用した場合の接点消耗粉やカーボンがリレー内部に堆積し、同極接点間や、コイルと接点間が絶縁劣化。
コイルへの過電圧・過電流印加の場合
コイルへの過電圧・過電流印加の場合は、レアショートによるコイル断線に至るため、一般的に焼損に至ることはありません。(コイルに異常加熱の痕跡が残る程度です。)
リレーの不具合事例や対策については、The 解決[一般リレー編]をご参照ください。
ワンポイントアドバイス
ワンポイントアドバイスはありません
商品カテゴリー | リレー 信号用リレー パワーリレー |
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分類 | トラブルシューティング |
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Q
リレーのコイルが焼けました。原因は何でしょうか?
- A
リレーのコイルへの過電圧印加が推測されます。リレーのコイルに過電圧が印加されると、リレーコイルが異常発熱しコイルの芯線がレアショートすることにより断線に至る場合があります。
外観的には、軽度の場合はコイル線表面の変色やコイル外装テープの溶け程度ですが、ひどいものはとコイル線の被覆の溶融、コイル巻線のスプールの溶融・変形やリレー外観上でのケース膨れに至ります。
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Q
リレーの特性データで「開閉容量の最大値」の見方を教えてください。
- A
リレーの開閉容量の最大値のグラフは、負荷の種類・電圧・電流から開閉できる最大電圧・電流を読み取ることができます。
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Q
リレーの寿命、推奨メンテナンス、交換時期について教えてください。
- A
ご使用条件やご使用環境の影響により、リレーの耐久性(寿命) は大きく変化するため、推奨メンテ時期や交換時期を規定しておりません。 データシートに記載の電気的耐久性,機械的耐久性をもとに、お客様の装置、負荷、用途に応じたリレーを選定ください。
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Q
リレーで動作不良に至る原因はどのようなことが考えられますか?
- A
コイルに電圧が正常に印加されているにも関わらず接点が動作(導通)しない場合、リレーの駆動系(コイル)の不良、負荷を開閉する接点接触系の不具合が考えられます。