リレーで微小負荷開閉時の酸化被膜により接触不良になる原因は何が考えられますか?

ID: FAQE10082

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回答回答

リレーは負荷開閉を繰り返すうちに接点に酸化皮膜が生成されることがあります。 微小負荷開閉の場合は、開閉によるクリーニング
作用による被膜破壊ができず接触不良に至ります。

Explanation解説

酸化被膜を破壊する目安として、48V以上 100mA以上の負荷であればクリーニング作用があります。

対策

  • 微小負荷開閉においては、使用環境に対して影響を受けにくいプラスチックシール形をおすすめします。
  • 金(Au)は、酸化の影響を受けにくいため、微小負荷に適した金合金接点を使用しているリレーを選定してください。

詳しくは、The解決[一般リレー編]:CASE09 炭化物による接触不良をご参照ください。

ワンポイントアドバイス

  • 微小負荷に強い接点構造のリレーを選定してください。
    Ag合金 → Ag → Auメッキ(クラッド) → Auメッキ(クラッド)のツインクロスバ構造
  • 周囲環境の影響を受けにくいタイプのリレーを選定してください。
    耐フラックス型→プラスチックシール型

対象リレー:G6J-2P(F)-Y、G6K-2P(F/G)、G6S-2(F/G)

商品カテゴリー リレー 信号用リレー
分類 トラブルシューティング
関連キーワード
  • 信号用リレー
  • 微小負荷開閉
  • 酸化被膜
  • クリーニング作用
  • プラスチックシール形
  • 金合金接点

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Q
リレーの微小負荷領域での接触信頼性の考え方を教えてください。
A
リレーで微小負荷を開閉する場合、接点の接触抵抗が問題とされることがあります。
偶発的に高い接触抵抗値が生じても、次の動作で回復したりします。また、接点被膜の生成などにより接触抵抗値が上がることもあります。
接触抵抗値について、その値を故障とするかどうかは、使用回路に問題が生じるかどうかで判断します。
このため、リレーの接触抵抗の故障の基準は初期値のみ規定し、最小適用負荷はひとつの目安としてP水準(参考値)などで故障率を表現しています。 なお、リレーの接点には微小負荷開閉に適したものと、そうでないものとがあります。
Q
リレーのシール性について教えてください。
A
リレーは、耐フラックス形、プラスチックシール形、閉鎖形があります。 密封構造のリレーは、プラスチックシール形です。
Q
リレーで動作不良に至る原因はどのようなことが考えられますか?
A
コイルに電圧が正常に印加されているにも関わらず接点が動作(導通)しない場合、リレーの駆動系(コイル)の不良、負荷を開閉する接点接触系の不具合が考えられます。

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