リレーを誤って落下させましたが、使用できますか?

ID: FAQE10080

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回答回答

落下したリレーは、特性不良に至っている可能性があるため使用しないでください。

Explanation解説

落下による不具合の現象
落下などの強い衝撃は、可動接触片の変形や固定端子の傾きを生み、特性不良や導通不良の原因になります。
このような状態になると定格電圧をコイルに印加しても接点が接触せず導通不良に至ります。
この現象は、落下の強い衝撃で、可動接触片(接点)と固定端子(接点)が衝突する慣性力で接触片・端子の弾性変形領域を超えて塑性変形することで導通不良に至るものです。

落下による不具合の現象

  • プラスチック・シール形のリレーは、落下により端子が曲がった場合、エポキシボンドで接着している端子の接着が損なわれ気密(密封)不良に至ることがあります。 また、手直しで端子を曲げ戻した場合においても同様に、気密不良に至る可能性が考えられますので、リレーの端子との接着部の検査をしてください。
  • 使用される機種(リレーの大きさ、構造)、落下形態(リレー単品、梱包)、落下面(Pタイル、カーペット、コンクリート)などにより、 不良に至る条件は異なります。 外観上で異常が見られない場合でも、落下したリレーの使用は避けてください。

ワンポイントアドバイス

梱包された状態でのリレー落下においても同様に注意が必要です。
外装箱が損傷している場合は、輸送途上での落下が推測されますので、輸送会社にご確認ください。
破損状態が軽微の場合、弊社に特性の検査依頼ください。破損が大きい場合は 使用を避けてください。

商品カテゴリー リレー 信号用リレー パワーリレー
分類 トラブルシューティング
関連キーワード
  • 信号用リレー
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  • 落下
  • 変形
  • 特性不良
  • 接触不良
  • プラスチック・シール形

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Q
リレーにフラックスが侵入した場合、接触不良 になりますか?
A
フラックス塗布工程で、フラックスがリレー内部に侵入し接点に付着した場合、接触不良が発生します。
また、リレーの駆動部、電磁石部に付着すると動作不良に至ります。
Q
リレーが使用中に唸ります。原因は何が考えられますか?
A
唸り(異音)については、ACリレー、DCリレーで想定される原因が異なります。 詳細は【解説】をご参照ください。
Q
リレーのシール性について教えてください。
A
リレーは、耐フラックス形、プラスチックシール形、閉鎖形があります。 密封構造のリレーは、プラスチックシール形です。

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