限定反射形センサ:形B5W-LBのアナログ出力タイプで、"電気的特性および光学的特性"表の検出距離の見方を教えてください。

ID: FAQE40037

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回答回答

本センサは限定反射形センサですので検出エリアは限定的です。 よって、センサの検出エリアの範囲を示したものが検出距離、また、背景物体を検出しないエリアを非検出距離として表しています。 また、本センサはさまざまな物体を検出するアプリケーションに使用されるため、検出距離は反射率の高い白紙と低い黒紙で規定しています。

Explanation解説

検出エリア

センサの光学的特性は主に"受光出力-距離特性図"で確認できます。この特性図は各種検出物体に対するセンサの出力電圧と検出距離の関係を測定したグラフです。 例えば、黒紙に対する検出距離については、以下の受光出力-距離特性図において検出距離(黒紙): d=10 ~ 40mmの範囲は、出力電圧が70mV以上であることを意味します。
また、非検出距離については、白紙で規定しており、非検出距離(白紙): d=85mm以上では、出力電圧が30mV以下であることを意味します。
機器の構造設計においては、この受光出力-距離特性図を参考にしてセンサと検出対象物体との距離を設定してください。
検出物体の位置が変動しない場合は、この特性カーブのピークとなる位置にセンサを設置することを推奨します。

電気的および光学的特性(Ta=25℃、Vcc=5.0V)
受光出力 - 距離特性

ワンポイントアドバイス

検出距離の特性値は、ユーザが入手できる市販の白紙と黒紙を検出物体として規定しています。
しかし、実際のアプリケーションでは色やサイズ、形の異なったさまざまな物体を検出します。 そこで、機器を設計する際には、検出対象物体の最適な検出距離を設定し、かつ、センサが長期間、安定検出できるかを評価する必要があります。 具体的には、実際に使用される物体を用いてこの検出距離-出力電圧を測定します。 実機上の検出距離範囲における出力電圧の最低値、さらに検出物体の角度ばらつきや表面状態の劣化、傷、ホコリなどを考慮した最悪値を想定し、余裕をみたしきい値を設定します。 また、推奨しきい値の下限値は40mV以上ですが、実機のノイズ環境に合わせて設定してください。 

商品カテゴリー センサ 限定反射形センサ/拡散反射形センサ
分類 選定・特性
関連キーワード
  • 光センサ
  • データシートの見方
  • B5W-LB

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