メカニカルリレーのデータシートに記載されている故障率P水準について教えてください。

ID: FAQE10032

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回答回答

P水準(参考値)は、微小負荷開閉において、1千万回に1回、故障が発生する可能性を表しています。(JIS C5003)

Explanation解説

微小負荷を開閉する場合、接点の接触抵抗が問題とされることがあります。 偶発的に高い接触抵抗値が生じても、次の動作で回復したりします。また、接点被膜の生成などにより接触抵抗値が上昇する場合もあります。
接触抵抗値について、その値を故障とするかどうかは、使用回路に問題が生じるかどうかで判断します。
このため、リレーの接触抵抗の故障の基準は初期値のみ規定し、最小適用負荷はひとつの目安としてP水準(参考値)などで故障率を表現しています。

故障率とは、個別に規定する試験の種類および負荷でリレーを連続開閉した時の単位時間(動作回数)内に故障をおこす割合です。
この値は、開閉ひん度、雰囲気、期待する信頼性水準によって変化することがあります。
(実使用上は、実使用条件にて実機確認を必ず実施してください。)

故障率

ワンポイントアドバイス

微小負荷レベルでのご使用の場合、接点材質、接触方式により信頼性が異なりますので、接触信頼性を重視したシグナル(通信用)リレーをご検討ください。

商品カテゴリー リレー 信号用リレー パワーリレー
分類 使用・アプリケーション
関連キーワード
  • 信号用リレー
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  • 微小負荷

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Q
リレーの微小負荷領域での接触信頼性の考え方を教えてください。
A
リレーで微小負荷を開閉する場合、接点の接触抵抗が問題とされることがあります。
偶発的に高い接触抵抗値が生じても、次の動作で回復したりします。また、接点被膜の生成などにより接触抵抗値が上がることもあります。
接触抵抗値について、その値を故障とするかどうかは、使用回路に問題が生じるかどうかで判断します。
このため、リレーの接触抵抗の故障の基準は初期値のみ規定し、最小適用負荷はひとつの目安としてP水準(参考値)などで故障率を表現しています。 なお、リレーの接点には微小負荷開閉に適したものと、そうでないものとがあります。
Q
微小負荷に適したリレーを紹介してください。
A
微小負荷の開閉でリレーをご使用の場合、故障率 P水準(参考値)の適用負荷条件をひとつの目安として選定ください。
Q
リレーで微小負荷開閉時の酸化被膜により接触不良になる原因は何が考えられますか?
A
リレーは負荷開閉を繰り返すうちに接点に酸化皮膜が生成されることがあります。 微小負荷開閉の場合は、開閉によるクリーニング
作用による被膜破壊ができず接触不良に至ります。

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