社長メッセージ

電子部品事業は、「我々のデバイスとモジュールで顧客の価値を創造し、地球上の人と社会に貢献する」ことをミッションとしています。人々の安心・安全で豊かな暮らしを支える家電製品や自動車をはじめとして、幅広い業界の顧客に対して、電気をつなぐ、切るためのコア部品となる、リレー、スイッチ、コネクターや、さまざまな製品の目や耳になるセンサーなどのデバイスを、全世界で提供するオムロンの基盤事業です。

執行役員常務 デバイス&モジュールソリューションズカンパニー社長 行本 閑人
執行役員常務
デバイス&モジュールソリューションズカンパニー社長
行本 閑人

自走的な成長エンジンの土台を作り、
顧客の価値を創造・最大化する事業への変革

 

電子部品事業は、最先端技術と長年培われた確かなものづくり技術で、オムロンが注力するドメインの発展を支えながら、顧客の価値を創造する事業を目指しています。近年、社会的課題は多様化、深刻化しており、電子部品事業がビジネスを展開する社会、顧客、競合も大きく変化しています。顧客は、社会の変化と技術革新に対応できるパートナーを求めるようになっています。部品のコモディティ化が進み、新興国を中心とした競合も増えつつあります。このような市場環境の中で、オムロンは顧客のレイヤーで起きている課題を、高い品質と技術対応力で解決し続けていきます。

VG2.0*では、自らの力で持続的な成長を続けていくための土台作りとして、構造改革と品質強化、顧客のニーズに合わせた高付加価値のモジュール開発など価値提供に取り組んできました。構造改革では、生産の最適化を軸に生産拠点を見直し、2011年度の11拠点から7拠点にすることで、部品を安定して供給できる体制を整えました。部品の需要に合わせた生産体制の構築により、設備稼働率を向上させ、生産の効率化を実現しました。
品質強化においては、ものづくりにおける開発・設計段階から生産・完成に至るまでのすべてのプロセスにおいて、「検証(ベリフィケーション)」と「妥当性確認(バリデーション)」の視点から評価することを徹底しました。品質基盤を進化させ、顧客製品の安全性を担保する部品の品質レベルをより高めてきました。また、自走的な成長エンジンを土台に、技術革新や環境対応で急速に進む「製品のスマート化」や「電源のバッテリー化や直流化」といったトレンド、変化する顧客のニーズを捉え、デバイスとモジュールを創出してきました。2020年度は、コロナ禍のパソコン周辺機器や電動工具の需要増加、高まる非接触のニーズをいち早くとらえて、関連機器向けの増産や顧客ニーズに応える新商品を創出しました。
 現在、コロナをきっかけに社会全体のデジタル化が加速し、電源のバッテリー化、5Gインフラ普及に向けた半導体や電子部品の需要は一段と高まっています。電子部品に求められる機能はライフスタイルの多様化や環境変化により大きく変わっていくとみています。その中で、オムロンが顧客製品の価値を高める機会は大きく増えていきます。変化の兆しを確実に捉えて、開発スピードを加速させることで新商品をタイムリーに生み出します。そして、事業の基盤を支えるリレー、成長を牽引するスイッチやセンサーをグローバルに提供することで、地球上の人々の暮らしと社会の発展にこれからも貢献してまいります。

*「VG2.0」とは中期経営計画の事を指す。